年末調整の書類を出したあとで、「保険の控除証明書を入れ忘れた」「家族の扶養の申告をしていなかった」と気づくことがあります。もう手遅れでは、と心配になりますよね。出し忘れた控除は、あとから取り戻せることが多いです。

まずは会社でやり直せるか確かめる

年末調整は、会社がその年の給料と税金を計算し直す手続きです。やり直せるかどうかは、時期と会社の対応で変わります。

  • 源泉徴収票が発行される前なら、書類を出し直せば計算に入れてもらえることがある
  • 年が明けても、1月末ごろまでは会社がやり直しに応じてくれる場合がある
  • 会社の手続きが終わったあとは、自分で確定申告をして取り戻す

気づいたら、まず総務や経理の担当者に伝えてみましょう。

確定申告(還付申告)で取り戻す

払いすぎた税金を戻してもらうための確定申告を「還付申告」といいます。対象の年の翌年1月1日から5年間提出でき、2〜3月の申告の時期に限らず受け付けてもらえます。

用意するものは次のとおりです。

  • 会社から受け取った源泉徴収票
  • 出し忘れた控除の証明書
  • マイナンバーが分かるもの
  • 還付金を受け取る本人名義の口座

国税庁の「確定申告書等作成コーナー」なら、画面の案内に沿って入力し、スマホからも提出できます。流れは 確定申告のやり方ステップバイステップ でも紹介しています。

出し忘れやすい控除と、年末調整では使えない控除

出し忘れが多いのは、次のような控除です。

  • 生命保険料控除・地震保険料控除
  • 自分や家族の国民年金保険料を自分で払った分
  • iDeCoの掛金を自分の口座から払っている分
  • 扶養に入れられる家族の申告

医療費控除、ふるさと納税の寄附金控除(ワンストップ特例を使わない場合)、住宅ローン控除の1年目は、もともと確定申告が必要です。基本は 年末調整と確定申告の違い、保険料の欄は 生命保険料控除の書き方 を参考にしてください。

控除証明書は秋から少しずつ届くので、どれがそろったのか分からなくなりがちです。今はパソコンにくわしくない人でも、チャットでひと言たのむだけで書類の整理ができます。「確定申告に使う書類の一覧を作って」と話しかければ、調べてわかりやすいファイルにまとめてくれる実行型AIの部下ロイド(AIKOAI)を使うと、出し忘れを防ぎやすくなります。

困ったときの相談先

  • 会社の総務・経理の担当者:年末調整をやり直してもらえるかを相談できます。
  • 税務署(電話相談センター):還付申告の書き方や必要な書類を聞けます。
  • 税理士会の無料税務相談:確定申告の時期などに、無料の相談会が開かれることがあります。

控除の出し忘れは、あとからでも取り戻せます。証明書を1か所にまとめておくところから始めてみてくださいね。