「試用期間だから」「体験だから」という理由で、約束していた賃金が支払われなかったり、聞いていた条件と全然違ったり——そんな経験に戸惑っていませんか。試用や体験は「お試し」という気軽さゆえに、口約束だけで済まされがちです。まずは、試用期間や体験だからといって権利がなくなるわけではない、ということを知っておきましょう。

働き始める前に確認しておきたいこと

  • 時給や日給の金額・支払日・支払い方法(現金/振込)
  • 何時間、何をすれば「勤務」として成立するのか
  • 交通費など別途もらえるお金の有無
  • 「試用だから研修扱いで無給」と言われていないか

試用期間や体験であっても、勤務先の指示のもとで働いた時間には、原則として賃金を受け取る権利があります。「お試しだから無給でいい」と決めつける必要はありません。最低賃金法は試用期間中にも及びます。

「言っていたことと違う」と感じたら

実際に働いてみたら、聞いていた時給や仕事内容と違った、というケースは少なくありません。その場ですべてに同意する必要はなく、いったん持ち帰って考えても大丈夫です。

  • 求人内容や事前説明はスクリーンショット・メモで残しておく
  • その日の勤務時間・実際にした仕事内容を自分でも記録する
  • 賃金が支払われない場合は「いつ・いくら」を書面やメッセージで確認する
  • 曖昧な返事が続くときは、それ以上その勤務先で働かない選択肢も持っておく

「一日だけだから」と泣き寝入りしてしまう人もいますが、金額の大小にかかわらず、働いた分の賃金を受け取る権利は変わりません。

困ったときの相談先

  • 労働基準監督署:試用期間・体験であっても賃金の未払いについて相談できます
  • 法テラス:契約や請求方法について無料の法律相談を案内してもらえます
  • 警察相談専用ダイヤル #9110:脅されている、怖いと感じるときの相談先です
  • 各自治体の女性相談窓口:仕事や生活の不安を幅広く聞いてもらえます

「試用だから仕方ない」と諦めず、おかしいと感じたことは記録に残しておきましょう。それが、あなた自身を守る一番の備えになります。