パートで働いていると「103万円を超えたら税金の扶養から外れる」と聞いて、シフトを増やすのをためらったことはありませんか。実際には、ある金額を境に手取りが一気に減るわけではありません。控除の仕組みを知れば、必要以上に怖がらなくて済みます。
配偶者控除の基本
- 納税者本人(多くの場合はパートナー)の所得税・住民税を軽減する仕組み
- 働く本人の年間の給与収入が一定額以下であれば、配偶者控除の対象になる
- 控除を受けるのは働く本人ではなく、納税者であるパートナー側
配偶者特別控除との違い
- 配偶者控除の基準額を超えても、一定の年収までは「配偶者特別控除」として段階的に控除を受けられる
- 収入が増えるほど控除額は少しずつ減っていく仕組みで、ある金額でいきなりゼロになるわけではない
- 控除の上限額は、納税者本人の所得水準によっても変わる
覚えておきたいこと。控除額は収入に応じて段階的に減っていくだけで、崖のように手取りが急減する仕組みではありません。
確認しておきたいポイント
- 自分の年間の給与収入の見込み額
- パートナー(納税者側)の所得水準
- 年末調整や確定申告で必要になる申告書類
働き方を決めるときに意識したいこと
- 控除額だけを見て働く時間を減らすと、かえって世帯全体の手取りが下がることもある
- 社会保険の加入条件(別の「壁」)と税金の控除は別の仕組みなので、混同しないよう整理しておく
- 毎年の制度の見直しで金額の基準が変わることがあるため、最新の情報はその年ごとに確認するのが確実
- 迷ったときは、収入見込みを紙やアプリに書き出して整理すると判断しやすくなる
数字の仕組みを知っておくと、働き方を考えるときの判断材料になります。損か得かだけで決めず、将来の働き方も含めて考えてみましょう。
困ったときの相談先
- 税務署・自治体の税務窓口:所得税・住民税や控除に関する相談ができます。
- 年金事務所・協会けんぽなど:社会保険の加入条件とあわせて確認できます。
- 各自治体の女性相談窓口:働き方やお金の悩みを幅広く相談できます。
- 法テラス(日本司法支援センター):無料の法律相談の入り口になります。