恋愛対象や性のあり方について、職場で心無い言葉を向けられたり、誰かに勝手に話されたりしたことはありませんか。「考えすぎかも」「大ごとにしたくない」と飲み込んでしまう人も多いですが、本人の意思に反してそうした情報を扱うことは、立派な職場のハラスメントにあたります。まずはどんな行為が問題になるのか、落ち着いて整理してみましょう。

SOGIハラ・アウティングにあたる行為

  • 性的指向や性自認をからかう・笑いものにする発言
  • 本人の同意なく第三者に性のあり方を伝える「アウティング」
  • 「普通はこうでしょ」と決めつけて不利益な配置や評価につなげること

職場におけるパワーハラスメント防止の指針では、これらも対応すべきハラスメントの一類型として位置づけられています。立場の優位・業務上必要な範囲を超えていること・就業環境が害されていることが重なれば、ハラスメントとして扱われます。

困ったときにしておきたいこと

  • いつ・誰が・何を言った(した)かを、日付とともに記録しておきます
  • アウティングされた場合は、どこまで誰に伝わったのかも合わせてメモしておきます
  • 社内の相談窓口に加えて、信頼できる同僚や上司に状況を共有しておくことも助けになります

覚えておきたいこと。性のあり方は本人だけが開示するかどうかを決められる個人情報です。たとえ悪気がなくても、無断で話すことは相手を深く傷つける行為になります。

相談するときに確認したいポイント

  • 会社にハラスメント相談窓口があるか、誰が担当しているか
  • 相談したことで配置転換や評価など不利益な扱いを受けていないか
  • 心身の不調が続いていないか、無理をして出社し続けていないか

一人で抱え込む必要はありません。記録を手元に残したうえで、社内外の窓口に相談することで、状況を整理する手助けになります。

困ったときの相談先

  • 各都道府県労働局・総合労働相談コーナー:職場のハラスメント全般について相談できます。
  • 労働基準監督署:就業環境に関するトラブルの相談先です。
  • 法テラス(日本司法支援センター):無料の法律相談の入り口になります。
  • 警察相談専用ダイヤル #9110:つきまといや脅迫など、身の危険を感じるときの相談先です。緊急時は110番を。