「辞めたら渡す」と言われていた私物や預けたものが、なかなか返してもらえない。そんな経験はありませんか。職場に置いたまま働いていたものだから強く言いづらい、でも大切なものだから諦めきれない。そんな気持ちで悩んでいる人へ、知っておいてほしいことをまとめました。
私物・預かり金は誰のもの?
- 職場に置いていた私物の所有権は、原則としてあなたにあります
- 勤務先が保管しているだけであって、勝手に処分したり売却したりする権利はありません
- 入社時に預けた保証金なども、返還しない旨が正当に定められていない限り、辞めるからといって没収されるものではありません
- 最後の給料も、退職を理由に支払いを拒むことはできません
覚えておいてほしいこと。「辞めるなら返さない」という対応は、正当な理由がない限り認められません。焦らず、まず何が返してもらえるものかを整理しましょう。
返してもらえないときにできること
- 何をいつ預けたか、メモや写真で記録を残しておく
- メールやメッセージで「私物を返してほしい」と伝え、やり取りを保存しておく
- 直接受け取りに行くのが難しい場合は、郵送での返送を依頼する
- 話し合いがこじれそうなときは、一人で対応せず誰かに同行してもらう
なお、会社から借りていた貸与品(制服・備品など)は、あなたが返す義務があります。自分が返すものと、返してもらうものを分けて整理しておくと、話がスムーズに進みます。
悪質な引き延ばしが続くとき
「今忙しいから」「担当者がいないから」と長期間引き延ばされることがあります。何度も連絡しているのに応じてもらえない場合、それは単なる手違いではなく意図的な対応である可能性もあります。返却期限を決めて伝え、それでも応じてもらえないときは、下の相談先に状況を話してみてください。
困ったときの相談先
- 労働基準監督署:預かり金や最後の給料の扱いなど、労働に関するトラブルを相談できます。
- 法テラス:私物の返還請求について、法律的な対応を無料で相談できます。
- 警察相談専用ダイヤル #9110:脅されている、返してもらえず不安なときの相談先です。
- 各自治体の女性相談窓口:退職にまつわる悩みも含めて話を聞いてくれます。