給料日前にお金が足りなくて困っているとき、SNSやネット広告で「あなたの給料を先に買い取ります」という給与ファクタリングの広告を見かけたことはありませんか。手軽そうに見えても、実際には法律の規制を逃れた違法な貸し付けであることが多く、後になって大きな負担を背負うケースがあります。

「給与ファクタリング」とは何か

  • 給料を受け取る権利(将来の給料)を業者に「売る」形にして、先にお金を受け取る仕組み
  • 実態は「賃金債権を担保にしたお金の貸し付け」であり、貸金業法上は登録が必要な貸金業にあたる
  • 給与ファクタリングは貸金業に該当するとの最高裁判断が出ており、無登録の業者が営業すること自体が違法になる

なぜ「違法な高金利」になりやすいのか

  • 「手数料」という名目でも、実質的な年利に換算すると法律の上限をはるかに超えることがある
  • 「審査なし」「即日」をうたう業者ほど、正規の登録を受けていないケースが目立つ
  • 返済が滞ると、通常の貸金業者では認められない強引な取り立てや、職場への連絡をほのめかされることがある

覚えておいてほしいこと。給与ファクタリングは「売買」という名前でも、法律上は貸し付けとして扱われることが最高裁で示されています。無登録の業者からお金を受け取ること自体にリスクがあります。

利用してしまった・勧誘されたときの対応

  • 契約書や広告のスクリーンショット、やり取りの記録を残しておく
  • 高額な手数料を請求されても、慌てて指示どおりに振り込まない
  • すでに手数料を支払ってしまった場合でも、無登録業者との契約であれば取り戻せる可能性がある

困ったときの相談先

  • 労働基準監督署:給料の支払いに関するトラブル全般の相談先です
  • 法テラス(日本司法支援センター):無登録業者との契約や取り立てについて無料で法律相談ができます
  • 警察相談専用ダイヤル #9110:脅すような取り立てを受けている、身の危険を感じるときの相談先です
  • 各自治体の女性相談窓口:お金の悩みも含めて話を聞いてもらえます