育休が終わっていよいよ復帰、というときに「知らない部署に異動と言われた」「前より条件の悪い仕事を任された」と戸惑う人は少なくありません。育休明けの配置転換にはルールがあります。不安なまま受け入れる前に、知っておきたい考え方を整理しましょう。

原職相当復帰の原則

  • 育児休業から復帰するときは、休業前と同じ職場・同じ内容の仕事(原職)、それが難しい場合でも同じ程度の処遇の仕事(原職相当)に戻すことが原則とされています
  • 会社の一方的な都合で、休業前より格下げした部署や、明らかに条件の悪い仕事に配置転換することは、育児介護休業法や男女雇用機会均等法の趣旨に反する可能性があります
  • 組織変更など合理的な理由がある場合は例外もあるため、理由の説明を求めることが大切です
  • 育休取得や時短勤務を理由にした配置転換は、法律上「不利益取扱い」として問題になりうる代表的なケースです

異動を伝えられたときの確認ポイント

  • 異動の理由を具体的に説明してもらう(組織再編なのか、育休取得が理由なのか)
  • 給与・役職・勤務地など、休業前の条件と比べてどこが変わるのかを書面で確認する
  • 新しい仕事の内容が、これまでのキャリアや経験とかけ離れていないかも確認しておく
  • 同じように育休から復帰した同僚がどう扱われたかも参考になります

覚えておきたいこと。「休んでいたから仕方ない」と自分を納得させる前に、異動の理由が説明できるものかどうかを確認しましょう。

納得できないときの動き方

  • 会社の相談窓口(人事・コンプライアンス窓口)に事実関係を伝える
  • やり取りの日時・内容・発言者をメモや記録に残しておく
  • 復帰前の職務内容や労働条件をまとめた資料があれば、あわせて手元に用意しておく
  • 一人で抱え込まず、社外の窓口にも相談してみる

困ったときの相談先

  • 労働基準監督署:育児休業に関する不利益な取り扱いについて相談できます。
  • 法テラス(日本司法支援センター):無料の法律相談の入り口になります。
  • 各自治体の女性相談窓口:仕事と育児の両立についての悩みを相談できます。
  • 警察相談専用ダイヤル #9110:脅されている、身の危険を感じるときの相談先です。緊急時は110番を。