「始業の15分前には来て」「終わったあとに掃除と片付けをしてから帰る」。そう言われて、その時間の給料はどうなっているのだろうと気になったことはありませんか。なんとなく言い出しにくく、そのままになっている人も多いかもしれません。
労働時間になる基本の考え方
- 労働時間とは、会社の指揮命令のもとにある時間のこと
- 会社から参加を義務づけられている、または参加しないと不利益がありそうな場合は、労働時間と考えられることが多い
- 実際に作業をしていなくても、会社の指示で待っている時間が含まれる場合がある
- 個別の判断は状況によって変わるため、断定せず事実を整理して考えることが大切
こんな時間は対象になりやすい
- 参加が決まっている朝礼やミーティング
- 会社が着用を義務づけている制服・作業着への着替え(職場で着替える決まりがある場合)
- 開店準備や機器の立ち上げ、掃除、備品の補充
- 終業後の片付けや引き継ぎ、日報の記入
- 会社の指示で受ける研修や勉強会
覚えておきたいこと。会社の指示で行っている準備や片付けは、労働時間として扱われる可能性があります。「みんなやっているから」では、賃金が不要になるわけではありません。
賃金が出ていないと感じたら
- 毎日の出社時刻と退社時刻、準備や片付けの内容をメモに残す
- 入退館の記録、メッセージの指示、シフト表などはスクリーンショットや写真で保管する
- 給与明細と見比べて、実際の勤務時間との差を確認する
- まずは上司や経理の担当者に、事実の確認として落ち着いて質問する
- 話し合いで解決しないときは、外部の窓口に相談する
気をつけたいこと
- 15分単位や30分単位で切り捨てる扱いは、決まりによって問題になることがある
- 賃金を請求できる期間には限りがあるため、気づいた時点で早めに記録を残しておく
- 同僚と情報を共有することで、職場全体の働き方を見直すきっかけになることもある
自分の時間は、自分の大切な財産です。小さなことに見えても、記録しておくことが自分を守る力になります。
困ったときの相談先
- 労働基準監督署:賃金や労働時間に関する相談ができます。
- 法テラス(日本司法支援センター):無料の法律相談の入り口になります。
- 各自治体の女性相談窓口:働き方やお金の悩みを幅広く相談できます。
- 警察相談専用ダイヤル #9110:脅されている、身の危険を感じるときの相談先です。緊急時は110番を。