毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」。なんとなく難しそうで、開けずにそのまま引き出しにしまっていませんか。実はこの一枚に、これまで納めてきた保険料の記録と、将来受け取れる年金の見込みが書かれています。仕組みを知れば、自分の働き方やこれからのお金の計画を考えるヒントになります。
ねんきん定期便でわかること
- これまでの年金加入期間(国民年金・厚生年金それぞれの月数)
- これまで納めた保険料の累計額
- 50歳以上の人には、今の働き方を続けた場合の将来の年金見込み額
- 50歳未満の人には、これまでの加入実績に応じた年金額(今後増える前提の金額)
見るときに確認したいポイント
- 勤務先や働き方を変えた時期に、加入期間の「もれ」や「空白」がないか
- パートから正社員、または扶養内から社会保険加入へ切り替えたタイミングが正しく反映されているか
- 氏名や生年月日などの基本情報に誤りがないか
覚えておきたいこと。50歳未満の見込み額は「今のまま」ではなく「これまでの実績だけ」の金額です。今後も働き続ければ、実際の受取額はそこから増えていきます。
もっと詳しく確認したいとき
- 日本年金機構の「ねんきんネット」に登録すると、いつでも最新の記録をWeb上で確認できます
- 将来の働き方(収入やパート・正社員の違い)を入力して年金見込み額を試算することもできます
- 記録に心当たりのない空白期間があるときは、年金事務所で確認してもらえます
転職やパートと正社員の切り替えが多い働き方をしていると、加入記録が複雑になりがちです。年に一度、定期便が届いたタイミングで、自分の記録をざっと眺めてみる習慣をつけておくと安心です。
働き方を変えるときにも役立つ
- 扶養内で働くか、社会保険に加入してしっかり厚生年金を積み上げるか迷ったときの判断材料になります
- 転職を考えている人は、今の加入実績がどれくらい積み上がっているかを知っておくと、次の働き方を選ぶときの参考になります
- パートナーがいる人は、お互いの年金見込み額を一緒に確認しておくと、将来の暮らしの計画が立てやすくなります
むずかしい制度だからこそ、わからないまま放置せず、年に一度は自分の記録に目を通しておきたいところです。
困ったときの相談先
- 年金事務所・ねんきんダイヤル:加入記録や見込み額についての相談ができます。
- 法テラス(日本司法支援センター):年金に関する法律的な疑問の相談窓口につないでもらえます。
- 各自治体の女性相談窓口:お金や暮らしの不安を含めて相談できます。
- 警察相談専用ダイヤル #9110:年金を悪用した詐欺など、身の危険を感じる相談の窓口です。