「今月は保険料まで払う余裕がない」「督促が来たけど、どうしたらいいか分からない」——収入が月によって変わる働き方だと、国民年金の支払いが後回しになってしまうこともありますよね。そのまま滞納してしまう前に、収入に応じて使える制度を知っておきましょう。
「未納」のまま放置するとどうなるか
保険料を払わずに放置すると、将来受け取れる年金額が減るだけでなく、万が一のときの障害年金・遺族年金も受け取れなくなることがあります。
- 未納のまま2年を過ぎると、あとから払いたくても払えなくなる
- 督促を無視し続けると財産の差し押さえに至ることもある
- 「払えない=放置していい」ではなく、必ず届け出できる制度がある
覚えておきたいポイント。未納と「免除・猶予」はまったく別物です。手続きをした期間は年金の受給資格期間に含まれますが、未納の期間は含まれません。
使える免除・猶予制度
- 保険料免除制度:前年の所得が一定以下の場合、全額〜4分の1の範囲で保険料が免除される
- 納付猶予制度:50歳未満で本人・配偶者の所得が一定以下の場合、支払いを先送りできる
- 学生納付特例制度:学生である場合に利用できる猶予制度
前年の所得で判定される免除・猶予は、「今は厳しいけれど去年は収入が少なかった」という人ほど使いやすい制度です。収入の波がある働き方をしている人にとって、心強い仕組みといえます。
手続きの進め方
- 最寄りの年金事務所または市区町村役場の年金窓口に相談する
- 前年の所得が分かる書類(源泉徴収票・確定申告の控えなど)を用意する
- 免除・猶予の申請書に記入し、窓口またはねんきんネットから提出する
- 承認されたら、収入が安定した時期に「追納」で将来の年金額を増やすこともできる
困ったときの相談先
- 各自治体の国民年金窓口:免除・猶予の申請や必要書類について相談できます
- 労働基準監督署:給料の未払いなど、支払いが厳しくなった原因が働き方にある場合の相談先です
- 法テラス:滞納・差し押さえなど深刻なケースは弁護士への無料相談が利用できます
- 警察相談専用ダイヤル #9110:取り立てで脅されるなど身の危険を感じるときの相談先です。緊急時は110番を
- 各自治体の女性相談窓口:生活とお金の悩みをまとめて相談できます
払えないときほど、放置せず早めに窓口へ相談することが将来の自分を守ります。