「有給休暇、今年もほとんど使えなかった」。そんなふうに気づいたとき、去年分の休暇がどうなっているか知っていますか。実は有給休暇には期限があり、使わないまま放っておくと自動的に消えてしまいます。仕組みを知っておけば、損をせずに済みます。
有給休暇には2年の時効がある
- 労働基準法により、年次有給休暇を使う権利は付与された日から2年で時効により消滅します
- たとえば今年付与された分は、翌年中までは繰り越して使えますが、その次の年になると消えてしまいます
- 会社によっては「今年中に使い切ってください」と案内されることがありますが、法律上は翌年への繰り越しが認められています
繰り越しの仕組みを整理する
- 有給休暇は毎年、勤続年数に応じて新しく付与されます
- 前年分と当年分の両方を持っている場合、一般的には古い(時効が近い)分から消化する扱いが多いです
- 退職時にまとめて消化する「有給消化」も、時効が来ていない分であれば権利として使えます
覚えておきたいこと。有給休暇は「使わなければ勝手に消える」性質があります。付与された日と残日数を、年に一度は確認しておきましょう。
消える前にできること
- 給与明細や勤怠システムで、自分の残り有給日数と付与日を確認する
- まとまった休みが取りにくい場合は、半日単位や時間単位の取得ができないか会社に相談する
- 会社が有給取得を一方的に拒否する場合は、時季変更権の範囲を超えていないか確認する
残日数が多く残っている場合ほど、計画的に使う意識が損を防ぎます。忙しさを理由に後回しにせず、早めに予定を立てましょう。
困ったときの相談先
- 労働基準監督署:有給休暇の取得を不当に拒否されるなどのトラブルを相談できます。
- 法テラス(日本司法支援センター):無料の法律相談の入り口になります。
- 各自治体の労働相談窓口:働き方やお金の悩みを幅広く相談できます。
- 警察相談専用ダイヤル #9110:脅されている、身の危険を感じるときの相談先です。緊急時は110番を。