昼の仕事と夜の仕事、パートとアルバイトのように、複数の勤務先を掛け持ちしている人も増えています。そのうちの一方で仕事中にケガをしたとき、「労災保険の給付額は、ケガをした職場の給料だけで計算されるのかな」と不安になることがあると思います。実はすべての勤務先の賃金が考慮される仕組みがあります。
複数の勤務先がある場合の考え方
- 複数の事業所で働く人が仕事中や通勤中にケガをした場合、労災保険の給付額はケガをした勤務先だけでなく、他の勤務先の賃金も合算して計算されます
- 通勤災害についても、勤務先の間を移動する途中のケガが対象になる場合があります
- どちらの勤務先で雇用保険や社会保険に入っているかに関わらず、労働者として雇われて働いていれば対象になり得ます
申請するときに準備すること
- ケガをした勤務先だけでなく、もう一方の勤務先の雇用契約書や給与明細も用意しておきます
- 両方の勤務先での労働時間や勤務日がわかる記録を残しておきましょう
- 申請書には他の勤務先で働いていることを記載する欄があるため、正直に記入することが大切です
覚えておきたいこと。掛け持ちをしていることを会社に伝えていなかったとしても、労災保険の申請自体を諦める必要はありません。まずは窓口に相談してみましょう。
手続きで困ったときは
- どちらの勤務先を通じて申請すればよいかわからないとき
- 会社が労災の手続きに協力してくれないとき
- 他の勤務先の情報をどこまで伝えればよいか迷うとき
こうした場合も、一人で抱え込まずに専門の窓口へ相談することで、手続きの進め方が見えてきます。
困ったときの相談先
- 労働基準監督署:労災保険の申請や、複数の勤務先がある場合の手続きについて相談できます。
- 法テラス(日本司法支援センター):無料の法律相談の入り口になります。
- 各自治体の女性相談窓口:働き方やお金の不安を気持ちの面から聞いてもらえます。
- 警察相談専用ダイヤル #9110:脅されている、身の危険を感じるときの相談先です。緊急時は110番を。