仕事中に「なんかこれ嫌だな」と感じること、ありませんか。でも「ハラスメントって言っていいのかな」「大げさじゃないかな」と、自分で気持ちを押し込んでしまうことも多いと思います。あなたが感じた不快感には、きちんと理由があります。少しだけ、一緒に整理してみましょう。
「ハラスメント」ってどういうこと?
ハラスメントとは、相手が望まないのに繰り返される言動や行為のことで、働く人の尊厳を傷つけたり、働く環境を悪くしたりするものです。職場でよく起きるのは、次のようなケースです。
- 体への接触や性的な言動を受けても、我慢して対応するよう強要される
- 「それくらい我慢しろ」「こういう仕事なんだから」と言われる
- 上司や雇用主から怒鳴られたり、みんなの前で一方的に叱責される
- プライベートの連絡先を教えることを求められる
「接客業だから当然」という言い方をされることがありますが、それはおかしい話です。どんな職種でも、働く人には安全で尊厳ある環境で働く権利があります。
「これくらい普通」と言われても、あなたが嫌だと感じたなら、その感覚は正しいです。職種を理由にハラスメントが許されることはありません。
線引きはどこ?
「一回だけ」「軽い冗談」であっても、相手が嫌だと感じれば問題になることがあります。特に、次の点が判断の目安になります。
- 相手が不快に感じているのに、同じ言動が繰り返されているかどうか
- 職場環境(ほかのスタッフも萎縮していないか)への影響があるか
- 性的な言動・外見へのコメント・プライベートへの干渉が絡んでいるか
一度で解決しなくていいです。「嫌だと思う自分」を信じることが、最初の一歩です。
「言っていい?」と迷ったら
「相談するほどのことじゃないかも」と感じても、窓口に話してみてかまいません。相談することで、状況を客観的に整理できます。
- 嫌だと感じた出来事は、日時・内容・言われた言葉をメモしておく
- メッセージでのやり取りは削除しない
- 同じ思いをしているスタッフがいれば、共有することで声を上げやすくなることも
困ったときの相談先
- 労働基準監督署:職場でのハラスメントや不当な扱いについて相談できます。
- 法テラス(日本司法支援センター):無料の法律相談の入り口になります。弁護士紹介も可能です。
- 警察相談専用ダイヤル #9110:身の危険を感じたとき、脅しやストーカー行為があったときに。緊急時は110番。
- 各自治体の女性相談窓口:悩みを気持ちの面から聞いてもらえる相談窓口です。
相談することは、大げさではありません。あなたが「おかしいかも」と感じた感覚は、たいてい正しいです。