「契約期間が残っているのに辞めたら違約金を取られるかも」。そんな不安から、つらい環境でも我慢して働き続けている方は少なくありません。でも契約期間の途中でも、辞める方法はきちんと用意されています。まずは基本のルールを確認していきましょう。
有期契約でも途中退職はできる
- 契約期間の定めがあっても、「やむを得ない事由」があれば契約期間の途中でも退職できます
- 体調不良、ハラスメント、契約時に説明されていなかった労働条件との食い違いなどは、やむを得ない事由として認められやすい事情です
- やむを得ない事由がない場合でも、会社と話し合いのうえ合意退職という形で辞めること自体は可能です
こんな請求は無効になりやすい
- 「途中で辞めたら違約金〇万円」といった、退職を理由にした一律の罰則額を定める契約条項
- 研修費用や制服代などを、名目を変えて退職時にまとめて請求してくる対応
- 「契約期間中は絶対に辞めさせない」といった、退職そのものを禁止する説明
覚えておきたいこと。労働契約の不履行について、あらかじめ違約金や損害賠償額を定める契約は法律で禁止されています。言われるがまま支払う前に、契約書の内容を確認しましょう。
辞めるときに準備しておきたいこと
- 雇用契約書・労働条件通知書を手元に用意し、契約期間と業務内容を確認する
- 辞めたい理由や経緯を日付とともにメモしておく
- 退職の意思は口頭だけでなく、書面やメールなど記録に残る形でも伝える
- 違約金や損害賠償を請求された場合は、その場で応じず一度持ち帰る
契約期間が残っていることは、辞める権利そのものを失う理由にはなりません。
困ったときの相談先
- 労働基準監督署:契約内容や違約金条項についての相談ができます。
- 法テラス(日本司法支援センター):無料の法律相談の入り口になります。
- 各自治体の女性相談窓口:一人で抱え込まず、状況を整理する手助けをしてもらえます。
- 警察相談専用ダイヤル #9110:脅されている、身の危険を感じるときの相談先です。緊急時は110番を。