「自分の写真がネットに出ているだけで、本名や住所が分かってしまうの?」と怖くなったことはありませんか。現在の技術では、顔写真一枚から思っている以上の情報が引き出せるケースがあるのは確かです。
でも、仕組みを知れば対策が取れます。怖がりすぎる必要はありません。どんなリスクがあるかを知ったうえで動けばいいだけです。一緒に確認してみましょう。
画像の「逆引き検索」でどこまで分かるか
画像検索機能を使うと、写真を手がかりにして、同じ顔やシーンが載っている別のページを見つけることができます。
- 勤務先のSNSに載った写真と、個人のSNSに載せた写真の顔が同じなら、そこで結びつく可能性がある
- 会社のホームページのプロフィール写真も、検索の対象になる
- 写真の背景に写り込んだ駅名・看板・建物から、エリアや職場が特定されることがある
- 複数の写真にわたって同じアクセサリーや特徴が写っていると、同一人物として関連付けられやすい
顔写真が1枚あれば、逆引き検索で「同じ顔が写っている別の場所の画像」が見つかることがある。仕事用と個人用で同じ顔を使い回すと、両方がひもづくリスクがある。
写真の中に「位置情報」が入っていることがある
スマートフォンで撮った写真には、EXIFデータ(エグジフ)と呼ばれる情報が自動で埋め込まれています。
- 撮影日時・端末の機種名・カメラの設定などが記録される
- GPS機能がオンだと、撮影場所の緯度・経度も写真のデータとして入る
- SNSに投稿すると自動でEXIFを削除するサービスもあるが、しないサービスもある
- ファイルをそのままメール添付や共有したときは、位置情報がそのまま相手に渡ることがある
対策はシンプルです。スマートフォンのカメラ設定から「位置情報をオフ」にするか、各SNSアプリの設定で「写真に位置情報を付けない」に変更するだけで、このリスクをほぼゼロにできます。
顔認識技術について知っておくこと
AIを使った顔認識の精度は年々上がっています。ただ、現実的なリスクの大きさは理解しておく必要があります。
- メガネ・マスク・髪型を変えても、高精度の顔認識では本人と判定される場合がある
- 一般に公開されているサービスで「見ず知らずの人を即座に特定できる」ケースは、今のところ限定的
- より現実的なリスクは「画像の逆引き検索+SNSの投稿の組み合わせ」による特定
現実的な対策として次のことが効果的です。
- 仕事で使う写真と個人SNSの写真を同じ顔・同じ雰囲気にしない
- 顔をはっきり写さない写真スタイルを選ぶ(後ろ姿・手元・横顔・一部加工など)
- 勤務先に撮影・掲載の同意範囲を書面で確認し、退職後の削除も取り決めておく
- 自分の写真がどこに掲載されているか、定期的に画像検索でチェックする習慣をつける
困ったときの相談先
写真を勝手に使われた・身元が特定されたと感じたときは、一人で抱え込まず相談してください。
- 労働基準監督署:勤務先との写真掲載をめぐるトラブルは、契約・働き方の問題として相談できます。
- 法テラス(日本司法支援センター):弁護士への無料相談や費用の立替制度を利用できます(収入などの条件あり)。
- 警察相談専用ダイヤル #9110:つきまとい・嫌がらせ・不審なアクセスへの不安を相談できます。緊急のときは110番へ。
- 各自治体の女性相談窓口:プライバシーや安全に関する悩みを幅広く受け止めてくれます。
「大げさかな」と思わなくていいんです。不安を感じたとき、それは相談していい理由として十分です。あなたのプライバシーを守る権利はちゃんとあります。