「そろそろ辞めようかな」と思い始めたとき、どこから手をつければいいか迷ってしまうことがありますよね。辞めると言い出す前に、少し準備しておくだけで、その後の流れがずいぶんスムーズになります。ここでは、安全に職場を離れるためにやっておきたいことを、ひとつずつ確認してみましょう。
辞める前に手元に残しておくもの
退職の意思を伝える前に、次の書類やデータを自分で保存しておきましょう。後から「返却してほしい」と言われても、コピーや写真は自分のものとして持ち続けてかまいません。
- 雇用契約書・採用時にもらった書類(スマホ写真でOK)
- 給与明細・振込履歴(直近のぶん)
- シフト表・出勤を確認できるやり取り
- 採用時のメッセージや条件について話した会話のスクリーンショット
- 勤務先との未解決のやり取り(未払いや天引きがある場合は特に)
辞めた後ではアクセスできなくなるものもあるので、先に保存しておきましょう。
書類や写真は「自分の権利を守るための備え」です。持ち出しが難しい書類はスマホで撮影するだけでも記録として有効です。
退職を伝えるタイミングと伝え方
口頭だけでも退職の意思は伝わりますが、後から「聞いていない」とならないよう、メールやメッセージでも送っておくのがおすすめです。
- 「〇月〇日をもって退職します」と一文で伝えるだけで十分
- 細かい理由を説明する義務はありません
- 感情的なやり取りになりそうなら、文字だけで済ませてもOK
期間の定めのない雇用なら、法律上は申し出から一定期間(民法上は2週間が目安)で辞められます。送った日時が証拠になるので、スクリーンショットを保存しておきましょう。
お金の確認・未払いのチェック
辞める前後で特にトラブルが起きやすいのが給料です。次の点を確認しておきましょう。
- 最後の出勤日までの給料がいつ・どの方法で支払われるか
- 未払いや天引きがないか(過去のぶんも含めて)
- 制服・備品などの返却と引き換えに給料を人質にされていないか
働いた分の給料は辞めた後でも請求できます。「辞めるなら払わない」は通じません。
困ったときの相談先
- 労働基準監督署:未払い・違法な天引き・強引な引き止めなど、退職をめぐるトラブル全般に対応しています。
- 法テラス(日本司法支援センター):無料で法律相談ができ、弁護士の紹介も受けられます。
- 警察相談専用ダイヤル #9110:脅しや強引な呼び出し・つきまといなどが心配なときに。緊急時は110番。
- 各自治体の女性相談窓口:気持ちの面も含めて、安心して話を聞いてもらえる場所です。
退職はあなたの権利です。不安なことがあれば、ひとりで抱え込まず、外の力を借りてください。