急な病気やケガで、これまでどおり働き続けるのが難しくなった。そんなとき、収入がどうなるのか不安になりますよね。実は年金というと老後のイメージが強いですが、働く世代でも一定の障害の状態になったときに受け取れる「障害年金」という制度があります。まずは制度の全体像を知っておきましょう。

障害年金とはどんな制度か

  • 国民年金・厚生年金の加入者が、病気やケガで生活や仕事に大きな制限が出たときに受け取れる年金です
  • 加入していた年金の種類によって、障害基礎年金と障害厚生年金のどちらか、または両方を受け取れます
  • 精神疾患や内部疾患も対象になり、身体の障害に限られません
  • 症状の重さによって等級が分かれ、受け取れる年金の内容も変わります

傷病手当金との違い

  • 傷病手当金は、働けない期間の給与の一部を一時的に補う健康保険の制度です
  • 障害年金は、傷病手当金の支給が終わったあとも症状が続く場合に頼れる、より長期的な支えになります
  • 両方の制度を条件に応じて使い分けられる場合もあります

覚えておきたいこと。障害年金の請求では「初診日」の証明がとても重要です。いつ、どの病院で初めて診察を受けたかを早めに整理しておきましょう。

請求するときに確認しておきたいこと

  • 自分がどの年金制度(厚生年金か国民年金か)に加入しているか
  • 初診日までの保険料の納付状況
  • 診断書などの必要書類をそろえるタイミングと、年金事務所への相談窓口
  • 働きながら受け取れるかどうかは症状の程度によって異なるため、個別に確認が必要なこと

一人で書類をすべて理解しようとすると大変に感じます。診断書は主治医に依頼してから受け取るまで時間がかかることも多いので、早めに相談して準備を始めておくと安心です。わからないことは、抱え込まずに窓口で聞きながら進めて大丈夫です。

困ったときの相談先

  • 労働基準監督署:療養中の休業や職場との条件面のトラブルを相談できます。
  • 法テラス(日本司法支援センター):無料の法律相談の入り口になります。
  • 各自治体の女性相談窓口:体調や働き方の不安を幅広く相談できます。
  • 警察相談専用ダイヤル #9110:身の危険を感じるときの相談先です。緊急時は110番を。