「給料はスマホの決済アプリに振り込みます」と言われたら、少し戸惑うかもしれません。銀行口座を持っていない人や、銀行振込しか知らなかった人にとっては、本当に安全なのか不安になりますよね。実は近年、「給与のデジタル払い」という新しい仕組みが法律で認められており、正しく理解しておけば怖いものではありません。
デジタル払いとは
- 給料を銀行口座ではなく、国が指定した資金移動業者(スマホ決済アプリなど)の口座に支払う方法
- 国の審査を通った限られた事業者だけが取り扱いを認められている
- 銀行振込と選べるだけで、会社が一方的にデジタル払いだけを強制することはできない
- 口座への入金には上限額が設けられており、無制限にお金を預けられる仕組みではない
導入前に会社が必要な手続き
- 労使協定(会社と労働者の代表による書面の取り決め)を結んでいること
- 労働者本人が同意書にサインし、希望した場合にのみ導入できること
- 同意しなければ、これまでどおり銀行振込を選べる
覚えておきたいこと。デジタル払いへの同意は義務ではありません。同意しないことを理由に不利益な扱いを受けることがあってはいけません。
利用するときに確認したいポイント
- 対象の資金移動業者が国の指定を受けているか
- 上限額を超えた分は自動的に別口座へ移されるしくみになっているか
- 万が一の破綻時、給料が保証される制度があるか
困ったときの相談先
- 労働基準監督署:賃金の支払い方法に関する法律違反が疑われるときに相談できます。
- 法テラス(日本司法支援センター):無料の法律相談の入り口になります。
- 各自治体の労働相談窓口:働き方やお金の悩みを幅広く相談できます。
- 警察相談専用ダイヤル #9110:脅されている、身の危険を感じるときの相談先です。緊急時は110番を。