子どもが急に熱を出した朝、仕事を休んでいいのか迷ったことはありませんか。「有給を使い切ってしまった」「また休むと言いづらい」と一人で抱え込んでいる働く女性は少なくありません。実は、子どもの看病のために取れる法律上の休暇制度があります。

子の看護休暇とは

  • 育児・介護休業法で定められた、子どもの病気やけがの看病、予防接種・健康診断の付き添いのために取れる休暇
  • 小学校に上がる前の子どもを養育する労働者が対象
  • 子どもが1人なら年5日、2人以上なら年10日まで取得できる
  • 半日や時間単位での取得も認められている

有給休暇との違い

  • 年次有給休暇とは別枠の休暇なので、有給を使い切っていても取得できる
  • パート・契約社員も、一定の雇用期間の条件を満たせば対象になる
  • 会社の就業規則に記載がなくても、法律上の権利として請求できる

覚えておきたいこと。子の看護休暇は有給休暇を使い切っていても関係なく取れる、別枠の権利です。

取得を断られたときは

  • 就業規則に定めがないことを理由に拒否するのは、法律上認められていない可能性がある
  • 取得を理由に評価を下げる、減給するなどの不利益な扱いも禁止されている
  • 話し合いで解決しないときは、外部の相談窓口を頼ってよい

申請するときのポイント

  • 当日の朝でも、電話やメールなど口頭・書面どちらの申し出でも認められる
  • 会社によっては専用の申請書式があるので、就業規則や社内規定を確認しておくと当日あわてずに済む
  • 取得理由や証明書の提出を過度に求められた場合、対応に迷ったら一人で抱え込まず相談してよい
  • 有給休暇の残り日数を気にせず使える制度だと知っておくだけでも、心の余裕につながる

制度を知っているだけで、いざというときに落ち着いて行動できます。子育てと仕事を両立するための当然の権利として、遠慮せずに使いましょう。

困ったときの相談先

  • 労働基準監督署:休暇取得を巡る会社とのトラブルを相談できます。
  • 法テラス(日本司法支援センター):無料の法律相談の入り口になります。
  • 各自治体の女性相談窓口:働き方や家庭との両立の悩みを幅広く相談できます。
  • 警察相談専用ダイヤル #9110:脅されている、身の危険を感じるときの相談先です。緊急時は110番を。